シェアハウスってなに?という方はこちら👇
シェアハウスは、リビングや台所、浴室などを共有し、各住人の個室をプライベート空間とする共同生活のスタイルである。
出典:wikipedia
テラスハウスの放送で人気に火がついて、当時はテレビでもいろんなシェアハウス特集を見かけました。
今はブームもひと段落って感じでしょうか。
実はわたしも10年ほど前に3年間、女性専用のシェアハウスで生活していたことがありまして。
楽しそうなイメージが先行しがちなシェアハウスですが、
実際のところどうなの?というのを元住人がぶっちゃけてみます。
シェアハウスをご検討中の方、参考にしてくださいませ。
目次
シェアハウスに入居した理由
わたしがシェアハウスに入居したのは、20代半ばでした。
入居した理由は、通勤時間が短いところになるべく安く住みたかったから。
当時は激務で、家は寝に帰るだけの場所だったのでとにかく移動時間を減らしたかったんです。
高校時代に寮生活を経験していたのもあって、ひとり暮らしから共同生活になることについても意外と抵抗がありませんでした。
わたしが住んだシェアハウス
当時職場のあった繁華街から電車で5分、さらに駅徒歩5分の抜群の立地でした。
ふつうの大きさの一軒家を10人強でシェアして住むスタイルで、
バス・トイレ・洗濯乾燥機・キッチン・リビングは共同。
そしてそれぞれに家具付きの個室あり。
各自施錠できます。
家具は壁掛けテレビ、折りたたみのセミシングルベッド、ローテーブルと座椅子。
これがほんの4畳の部屋に詰め込まれていました。
これで家賃7万円、共益費1万円でした。
共益費には水道・ガス・電気、ネット料金、
トイレットペーパーや洗濯洗剤、ラップ、ゴミ袋などの消耗品や、
週1回入ってくれる清掃業者さんの代金も含まれます。
共益費はお得に感じますね。
住人はほぼ同年代の女性たち。
家賃を節約したいとか、わたしと同じく通勤通学に便利だからという理由で暮らしている方がほとんどでした。
シェアハウス暮らしの実態
意外とリビングに人はいない
シェアハウスのイメージでよくありがちな、共用のリビングに集まってわいわいしてる人たちは意外にもあんまりいませんでした。
いても土曜の23時過ぎとか、連休中とか。
意外と自分の部屋にひきこもって生活する人も多いんですよ。
ときどき誰かの歓迎会や誕生日会の開催がリビングのホワイトボードに告知されてますが、
それも参加は完全に自由。
みんな大人なので、他人のプライベートに必要以上に介入しようとしたりしません。
中心グループが形成される
どこでもこういう傾向があるみたいですが、
住人の中でも、比較的わいわいしたい社交性の高い人たちが仲良くなってグループになっていました。
彼女たちが歓迎会やらイベントを企画したり、夜中までリビングでおしゃべりしたり、一緒に出かけたり。
こういうタイプの人がシェアハウスをもっとも満喫できると思いますね。
一方、そういうグループに馴染めない疎外感を感じる方もいました。
トラブルはよくあること
節度ある住人が多かったとはいえ、赤の他人が十数人も肩を寄せ合って暮らしていたら、絶対なにかしらトラブルは起こります。
冷蔵庫に置いといたヨーグルトがなくなった、
乾燥機がいつまでたっても空かない、
夜中でも気にせず音を立てる人がいる、などなど。
わたしはシャワーを浴びてたらいきなり浴室のドアをバン!と開けられて
「あたしがタオル置いてたのに!!!」
と叫ばれたことがあります。
自分が先に入りたかったらしいのですが、いやいや…順番取りは禁止だよって。
トラブルにはその都度、各自でどうにかしたり管理会社に報告したり。
管理会社からはすぐ住人全員に注意のメールがきました。
まあ住んでいるうちに、リビングが盛り上がっていて寝付けなければ耳栓をすればいいし、
なくなったのが食べ物くらいだと「わたしが名前書き忘れてたから仕方ないか」くらいの鷹揚さになっていきました。
細かいルール違反にいちいちイライラしてるようでは、シェアハウスではやっていけません。
シェアハウスに住むことのメリット・デメリット
メリット①:初期費用が抑えられる
わたしがいたシェアハウスは礼金、手数料、入居時デポジットなど一切なしで家賃・共益費を払えば即入居可能でした。
シェアハウスによると思いますけど、そういうところが多い印象です。
家具もついているので、服や本、化粧品など身の回りのものだけ持って来ればOK。
わたしの場合はそれまでひとり暮らししていたので、使っていた家具の処分費用がかかっちゃいましたけど。
ひとり暮らしの賃貸だったら、敷金礼金に家賃2か月分の用意が必要です。
メリット②:安く便利な場所に住める
シェアハウスがあった街は、ひとり暮らしで住もうと思ったらわたしの給料じゃとてもじゃないけど手が出せない場所でした。
通勤時間が短いのは本当にラクで助かったし、街自体が華やかで便利で、住んでいて楽しかったです。
ただ部屋が4畳と狭すぎたことでモノがあふれた汚部屋になってしまい、街は好きだけど家は嫌いという複雑な気持ちで過ごしていました。
この生活のおかげで、わたしには最低でも6畳の生活空間は必要だと悟りました。
メリット③:家事から解放される
共用スペースは清掃業者さんが定期的に掃除してくれますし、
トイレットペーパーや洗剤などの消耗品の買い出しは管理会社がやってくれます。
食事の用意、洗濯、自分の部屋の掃除、朝のゴミ出し(当番制)以外の家事はやらなくてよくなりました。
メリット④:ひとり暮らしの心細さがない
ひとり暮らしに寂しさや防犯面での不安を感じる方もいますよね。
その点では、だいたい誰かは家にいることでかなり安心感がありました。
家の中で会えば誰でも「おはよう」や「おやすみ」の挨拶はしてたし、
帰ったときに「おかえりなさい」って言ってもらえるのってなんか嬉しいものでした。
デメリット①:自分のペースで暮らせない
シェアハウスには細々したルールがいくつもあります。
わたしのいた所では例えば、
- 炊飯器を使ったらすぐラップに取り出して、内釜は洗って乾かしておく。
- シャワーは20分以内。湯張りは禁止。
- 靴はシューズボックスに入れ、たたきに出しっぱなしにしない。
- 冷蔵庫に何か入れるときは名前を書く。
- 共用スペースに私物を置きっぱなしにしない。
- 家族や友人を泊めるときは事前に管理会社に許可を得る。1泊○○円。たとえ家族でも異性は禁止。
などなど。
気ままなひとり暮らしとは違い、好きな時間に入浴したり歌ったり、人を泊めたりできなくなります。
まあでも、一緒に住んでいる人に対する思いやりや配慮の気持ちがあれば自然に守れるルールばかりだったと思います。
もしこういうのを煩わしく感じるんだったら、シェアハウスは止めておいたほうがいいかもしれません。
デメリット②:ほかの住人とのトラブル
どんな人と一緒に住むかってことは、シェアハウスの場合「運」なんですよね~。
常識をわきまえた方ばかりだと最高なんだけど、たまにいるんです。
共同生活に向いてない困った人が。
生活時間をなるべくずらしたり、耳栓で自衛したり、
それでも度を過ぎているようなら管理会社に相談するしかありません。
管理会社さんと住人とは、ふつうの賃貸のそれより密な関係なので、
そういう困った方はあっさりと報告されてしまうみたいですね。
最終的に退去勧告を受けていた方もいました。
まとめ
シェアハウスの生活はイメージできたでしょうか?
わたしはシェアハウス一軒しか経験はないですが、共同生活にルールがあったり、住人の質が生活を大きく左右するっていうことは、今もどこでも変わらないと思います。
社交性があり、常識があり、潔癖症じゃなく、人のことを大らかに許せる方なら、シェアハウスでもきっと楽しくやっていけることでしょう。
でもわたしがまたシェアハウスに住まないかと言われたら・・・丁重にお断りします。笑