「ハウルの動く城」の謎の解説その②です。
ソフィーにかけられた呪いが解けたのはいつ?
これにはいろいろな解釈があります。
①最初にハウルがソフィーを助けた時点ですでに解いていた説。
②呪いをかけた荒地の魔女がサリマンに魔力を奪われた時点で解けていたという説。
③髪色が最後まで戻っていないことから、呪いは解けていないという説。
わたしの解釈は③、実は解けていなかったんじゃないかと思っています。
謎①で書いたように、ソフィーにかけられたのは「年をとる」ではなく「内面の年齢が容姿に表れる」という呪いです。
心の持ちようで姿がコロコロ変わる状態が続いていたのは、まさに呪いの効果だったのではないでしょうか。
しかし、そんなソフィーにターニングポイントが訪れます。
国の戦争に巻き込まれたハウルとソフィー。
ソフィー「逃げましょう!戦ってはダメ!」
ハウル「なぜ?僕はもうじゅうぶんに逃げた。
ようやく守らなくてはならないものができたんだ。・・・君だ」
このシーン以降、ソフィーが老人の姿に戻ることはなくなったのです。
ハウルを心から信じ愛する強さを持てたことで、老人に戻る必要がなくなったということでしょう。
ソフィーはなぜカルシファーを外に出して城を壊してしまったのか?
ここがこの映画の一番の「なぜ?」ポイントだと思います。
わたしも初見のときは意味がわからなかったな・・・
まず、城の本体はハウルやソフィーが住んでいたあの動く城ではなく、魔法で繋がっていたキンスベリーや港町の家のほうでした。
そこから、ソフィーの実家の帽子屋を買い取って、そこに引越ししましたよね。
そこに戦争が起き、ハウルはソフィーがいるその場所を爆弾から守るために戦っていました。
ソフィーの目的は、「ハウルが戦わなくてもすむようにしたい」ということです。
それでいったん荒地に引っ越そうと試みましたが、ドアの色を変えても意味がなく、ハウルでないと部屋を移動することはできなかったのです。
そこで、城の魔力の大元であるカルシファーを外に出すことによって、ハウルの魔法を無効にする(帽子屋と城との繋がりを切る)ことを試みたのでしょう。
この作戦は成功!魔法は解けて、城は一部壊れます。
しかし、まだハウルは戦いを続けているのを知り、助けに行くため
今度は住む場所としてではなく乗り物としてカルシファーに城を動かさせるのです。
ハウルはずっとソフィーを待っていた?
城が崩れ、谷底に落ちたソフィーは別世界に通じる扉を見つけます。
その中で、ソフィーは少年時代のハウルとカルシファーを見つけ、
「私はソフィー!待ってて!私きっと行くから、未来で待ってて!」
と告げました。とても印象的なシーンですよね。
それが冒頭で兵士にナンパされるソフィーをハウルが助けてくれたときのひとこと
「やあ、ごめんごめん、探したよ」
に繋がっているのではないでしょうか。
このシーン、よく見るとハウルの指輪が赤く光っています。
これはカルシファーの魔力が宿った指輪。
カルシファーもきっとソフィーのことを覚えていて、反応しているんでしょう。
指輪の色はなぜ赤から青に変わったのか?
ソフィーがハウルにお守りとしてもらった指輪。
物語前半では赤い光が出ていますが、後半になると青い光に変わっています。
物語後半、ソフィーがカルシファーに水をかけてしまって弱らせたことで、カルシファーの体の色が青くなっていたのを覚えていますか?
これはカルシファーの魔力が宿った指輪ですので、それを反映して指輪の光も青くなってしまったのでしょう。
なぜソフィーならハウルを助けられるの?
原作の設定ですが、ソフィーは「生命を吹き込む魔法」が使えるのです。
映画版ではそれは明言されていませんが、そうでないと説明のつかないシーンが多々あるためそういうことなんだと思います。
カルシファーが、
「ソフィーなら大丈夫だと思う」
「おいらに水をかけても死ななかったし」
と言っていることからも分かりますね。
カルシファーとハウルは契約を解除すれば(ハウルに心臓を返せば)どちらも死んでしまうことになっていました。
なのにふたりともが生き延びることができたのは、ソフィーの魔法の力のおかげだったのです。
最後に
「ハウルの動く城」の謎をネタバレしてみました。
いかがでしたか?
謎が解ければ、さらに楽しく見ることができるはず。
記事の前半も、ぜひあわせてお読みください💕 続きを見る
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